「捨てられた犬と猫」(仮題)の本を1冊送ります。
岩谷宏の原稿が掲載された橘川幸夫編集「イコール」を1册送ります。
岩谷宏という人を知っていますか。
1970年代、『ロッキング・オン』の創刊に参加し、ロックを通して、個人とは何か、社会とは何か、自由とは何かを考え続けた人です。
80年代以後、岩谷宏の関心はコンピュータへ向かいました。パソコンがまだ一部の専門家のものだった時代から、それを「個人のための道具」として考え続けました。
そして、岩谷宏には、もう一つ大きな仕事があります。
犬と猫です。
長年にわたり、捨てられた犬や猫を保護し、家族とともに暮らしてきました。
今回、私たちは、その体験から書かれた膨大な原稿を、一冊の本として刊行しようとしています。
岩谷宏が動物愛護の専門家として書いているのではありません。
むしろ逆です。
知らなかった。
失敗した。
助けられなかった。
間違った。
後悔した。
そういう経験を、岩谷宏は隠しません。
猫をかわいがっているつもりで、人間の食べ物を与え、病気にしてしまった。
瀕死の犬を保護し、必死で食べ物を与えたが、それがかえって犬の身体に負担をかけたのではないか、と後になって気づく。
子どものころに飼った犬を十分に世話できなかったことを、何十年たっても思い出して謝り続ける。
これは、成功した人が正しい知識を教える本ではありません。
一人の人間が、犬や猫という別の生命と一緒に暮らしながら、自分の無知や身勝手さを思い知らされ、少しずつ考え方を変えていく本です。 だから私は、この本は「犬猫の本」であると同時に、「人間についての本」だと思っています。
岩谷宏は、ロックを通して人間を考えました。
コンピュータを通して人間を考えました。
そして、犬や猫を通しても、人間を考えていた。
犬や猫は、人間の言葉をしゃべりません。
人間社会の常識にも従いません。
だからこそ、彼らと暮らしていると、人間の側の常識や制度や思い込みが、むき出しになります。
かわいい動物を飼うとはどういうことなのか。
生命に責任を持つとはどういうことなのか。
捨てられた動物を前にして、私たちはどこまで責任を負えるのか。
そして、人間だけを中心に作られた社会は、本当に豊かな社会なのか。
岩谷宏の文章は、そこまで進んでいきます。
これは、きれいに整理された現代のペット入門書ではありません。
一人の人間が、たくさんの犬や猫と実際に暮らし、泣き、怒り、失敗し、考え続けた記録です。
時代が変わり、獣医学や動物をめぐる制度も変わっています。だから、現在の知識から見れば訂正や注釈が必要な部分もあります。
しかし、岩谷宏が犬や猫たちと向き合いながら考えたこと、その肉声には、時間を超えて残す価値があると思っています。
この本を、みなさんと一緒に世に出したい。
そのために、今回クラウドファンディングを始めます。
犬や猫と暮らしている人。 かつて暮らしていた人。
動物を保護したことのある人。
そして、岩谷宏の文章をもう一度読みたい人。
ぜひ、この出版に参加してください。 本を買う、というだけではなく、 一冊の本を一緒に残す。
そんなクラウドファンディングにしたいと思っています。
橘川幸夫(ロッキング・オン創刊メンバー)
岩谷宏 経歴
1942年、京城市(現在の韓国・ソウル)生まれ。京都大学文学部仏文科卒業。卒業後、パンニュース社で英文・仏文の翻訳業務に携わる。
1970年代初頭、渋谷陽一、橘川幸夫、松村雄策らとともに『ロッキング・オン』の創刊に参加。初期『ロッキング・オン』を代表する書き手の一人として、ロック評論、エッセイ、レコード評、ロック歌詞の翻訳などを数多く発表した。単なる音楽評論ではなく、ロックを通して個人、社会、自由、言葉、思想を考える独自の文章を展開した。
1977年『岩谷宏のロック論集』、1980年『ロックからの散弾銃』、1982年『にっぽん再鎖国論――ぼくらに英語はわからない』などを刊行。ロックの歌詞翻訳でも独自の仕事を残し、『ビートルズ詩集』などを手がけた。
1980年代前半に『ロッキング・オン』を離れ、その後、関心の中心をコンピュータへ移す。パソコンやプログラミングを単なる技術としてではなく、新しい個人の表現や思考の道具として捉え、『ラジカルなパソコン入門』『ラジカルなプログラミング入門』『基礎からわかるインターネット』『インターネットの大錯誤』『Javaの哲学』『Linuxの哲学』『入門正規表現』など、多数の著書を刊行した。
同時に、海外のコンピュータ関連書籍の翻訳にも長年取り組み、『C++の設計と進化』『JavaServer Faces完全ガイド』など多数の専門書を翻訳。インターネット時代には、海外のIT情報を日本に紹介する仕事にも携わった。
もう一つ、岩谷宏の人生で大きな位置を占めているのが、捨て犬・捨て猫の保護活動である。長年にわたり、多くの犬や猫を保護し、家族とともに暮らしながら、里親探しや地域猫の問題にも関わってきた。その経験から、犬猫と人間社会について多数の文章を書いた。
ロック、コンピュータ、犬と猫。一見するとまったく異なる三つの領域を歩いてきたように見える。しかし、その根底には、既成の制度や常識をそのまま受け入れず、自分の頭で考え、自分自身の言葉で世界を捉え直そうとする一貫した姿勢がある。
●このクラファンを賛同してくれているみなさんです。(敬称は略させていただきます)
下光博之/梶本学/古澤正夫/粟屋文秀//植田真一郎 /平尾和之/古里栄一 /桝谷文登 /成田一郎
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支援プラン
リターン1
「捨てられた犬と猫」(仮題)の本を1冊送ります。
岩谷宏の原稿が掲載された橘川幸夫編集「イコール」を1册送ります。
3,000円
リターン2
「捨てられた犬と猫」(仮題)の本を1冊送ります。
岩谷宏の原稿が掲載された橘川幸夫編集「イコール」を1册送ります。
「岩谷宏との個人的な体験を語る会」(東京で実施。参加者ひとりひとりが岩谷宏について語り合う会です)にご招待します。
10,000円
リターン3
「捨てられた犬と猫」(仮題)の本を10冊送ります。
岩谷宏の原稿が掲載された橘川幸夫編集「イコール」を3号分送ります。
20,000円
リターン4
「捨てられた犬と猫」(仮題)の本を1冊送ります。
岩谷宏の原稿が掲載された橘川幸夫編集「イコール」を1册送ります。
橘川幸夫編集「イコール」に広告1頁掲載します。
50,000円
リターン5
「捨てられた犬と猫」(仮題)の本を1冊送ります。
岩谷宏の原稿が掲載された橘川幸夫編集「イコール」を1册送ります。
橘川幸夫編集「イコール」に広告2頁掲載します。
100,000円